「これからルノルマンカード占いを始めてみたい。」もしくは、「すでにカードを持っているけど、違うカードも使ってみたい。」と思っても、何を選べばいいか迷ってしまいますよね。
ルノルマンカードと言っても、種類がたくさんあって、絵の雰囲気が違うと、カードの雰囲気もガラッと変わります。
昔に比べて、最近では新しいカードがどんどん増えているので、そのデザインは様々です。
今回は、そんな数あるルノルマンカードの中から、人気のおすすめのカード3種類と、ちょっと特別なカードを一緒に紹介していきます。
どれも雰囲気の違うカードたちなので、カード選びの参考にしてみてください。
ルノルマンカードについて
まずは、ルノルマンカードの構成など、基本情報について簡単にまとめていきます。
そもそもルノルマンカードとは?
ルノルマンカードとは、タロットカードやオラクルカードのように、占いに使うためのカードの一つです。
タロットカードのように、カードの枚数や構成が決まっていて、36枚の物を「プチ・ルノルマン」、54枚の物を「グランジュード・ルノルマン」と呼びます。
現在では、36枚のプチ・ルノルマンの方が、一般的に広く使われているので、ルノルマンカード=プチ・ルノルマンを表していることがほとんどです。
この36枚のカードには、クローバー、木、犬、ハート、紳士や淑女など、それぞれ決まった象徴があり、それらの象徴の持つ意味から、結果を解釈していきます。
タロットよりもシンプルに、分かりやすく占えることから、とても人気がある占いカードです。
カードの大きさ
ルノルマンカードは、36枚全てのカードを並べて使う展開方法があるので、小さめの物が多いのですが、今回ご紹介するカードは、全て88 x 125mmと少し大きめになっています。
一枚一枚が存在感があるので、2枚引きなどの少ない枚数で占うときには、こちらの方がおすすめといえるでしょう。
サイズが大きい分、全部並べるには場所を取りますが、試しに並べてみました。
下に引いている赤いカードクロス:ルノルマンは、80cmと大き目ですが、クロスが埋まるくらいになりました。これだけズラッと並ぶと圧巻ですね。
それぞれのカードのデザインが綺麗なので、見ているだけで楽しめます。
※ルノルマンカード 36枚のグランタブロー
おすすめ№1:ファンタジックなフェアリー
ここからは、実物の写真を載せながら、3種類のルノルマンカードを、人気順に紹介していきます。
まず最初は、幻想的なデザインのフェアリー・ルノルマンから。
フェアリー・ルノルマンカード
1番人気は、CGのようなグラフィックアートが綺麗な、フェアリー・ルノルマンカードです。
妖精たちがたくさん登場する、幻想的なカードは、見ているだけでも楽しめます。
背景の草花や空の様子まで、細かい部分もしっかりデザインされていて、ファンタジー映画を見ているような、ストーリー性のあるカードデッキです。
1番の馬のカードが、馬ではなく鹿になっていますが、それ以外はしっかり基本の象徴が取り入れられています。
現代的なグラフィックで、今までにない、一味違ったルノルマンカードを探している人におすすめです。
※フェアリー・ルノルマンカード
紳士、淑女カード
ルノルマンカードでは、紳士と淑女のカードを、自分に見立てて占うことがあるため、この2枚のカードがとても重要視されます。
ですので、この2枚のカードもチェックしておきましょう。
28番の紳士カードには、ひげの生えた凛々しい顔つきの妖精が描かれ、29番の淑女カードには、儚げで美しい女性の妖精が描かれていますね。
この淑女カードの妖精の絵がとても綺麗なことが、このカードの人気の一つでもあります。ぜひ女性におすすめしたいカードデッキです。
※フェアリー・ルノルマンカードの紳士と淑女のカード
カードの裏面デザイン
フェアリールノルマンの裏面のデザインも見てみましょう。
木の蔓のフレームで囲まれた中に、青からピンクへのグラデーションが特徴的な蝶が、デザインされています。
表面とはまた違った雰囲気で、存在感がありますね。
ちなみに、ルノルマンカードには、タロットのような正位置・逆位置がないので、絵が上下対象かどうかは重要ではありませんが、このカードのよう上下対象の物が多いです。
※フェアリー・ルノルマンカードの背面デザイン
おすすめ№2:芸術的なアールヌーボー
人気ナンバー2は、アールヌーボー・デザインが美しい、芸術的なルノルマンカードです。
「アールヌーボー」という言葉の意味については、こちらの「おしゃれなアールヌーボータロットカードを画像付きで徹底解説【+ゴールデン】」の中で、詳しく解説しているので、そちらを参考にしてください。
アールヌーボー・ルノルマンカード
細部まで細かく描かれ、芸術作品のような美しいアールヌーボー・ルノルマンカード。
一枚一枚のカードが、フレームで囲まれた構図のため、それだけで一つの作品のようで、ずっと見ていたくなります。
植物と美しい女性をデザインに取り入れることの多い、アールヌーボーデザインならではの、優美な雰囲気が人気のカードデッキです。
それぞれのカードの象徴もしっかり描かれているので、占いにも使いやすいでしょう。
こちらは芸術性の高い綺麗なカードを探している人に、特におすすめのカードです。
※アールヌーボー・ルノルマンカード
紳士、淑女カード
アールヌーボー・ルノルマンの紳士、淑女カードもチェックしておきましょう。
紳士カードには、杖と帽子を手にした、ヨーロッパ風の紳士が描かれ、淑女カードには、鮮やかな青いドレスを身にまとった、若い女性が描かれています。
並べて見ると、2人が見つめ合っているようにも見えて、ロマンス映画のワンシーンのようですね。
とくに、恋愛占いにおすすめしたいカードでもあります。
※アールヌーボー・ルノルマンカードの紳士と淑女のカード
カードの裏面デザイン
裏面は、アールヌーボー・ルノルマンカードらしい、美しい花がモチーフになっています。
とても細かく繊細に描かれていますね。
柔らかなサーモンカラーの花が、優しく上品なデザインです。
ちなみに、こちらも上下対象の構図になっています。
※アールヌーボー・ルノルマンカードの背面デザイン
おすすめ№3:シンプルなルノルマン
続いて人気ナンバー3は、シンプルなデザインで根強い人気のルノルマンカードです。
ルノルマンカード
シンプルでノスタルジックな雰囲気のあるルノルマンカード。
かすれた風合いの、シャビーシックなイラストは、ヨーロッパの古い絵本の挿絵を見ているような、独特な魅力があります。
それぞれのカードの象徴が、しっかり描かれているので、とても分かりやすく、これぞルノルマンカード、というカードデッキの一つと言えるでしょう。
シンプルな絵柄のものは人気が根強く、初めて使う方にもおすすめです。
※シンプルなルノルマンカード
紳士、淑女カード
ルノルマンカードの紳士、淑女カードもチェックしておきましょう。
2枚のカードを見てみると、紳士と淑女のどちらも、貴族のような品のある姿をした人物が描かれています。
どちらも、階段のあるテラスのような場所に立って、どこか遠くを見ながら、誰かを待っているように見えますね。
伝統と格式の高さを感じるような、そんなデザインですよね。
※ルノルマンカードの紳士と淑女のカード
カードの裏面デザイン
このルノルマンカードは、背面の模様が細かく、とても豪華なデザインです。
花の描かれた中心のフレームの周りには、冠をかぶった人物と、山羊のようなイラストが描かれています。
表の絵柄とは、また違ったタッチのデザインですが、アンティークのような雰囲気が素敵ですね。
中央に「L」が上下に重なっているのも、どこか印象的です。
※ルノルマンカードの背面デザイン
おまけ:ゴールデン仕様のルノルマン
ここまで、人気TOP3のルノルマンカードを見てきましたが、最後に、他のカードとは少し違った、おすすめのカードもご紹介します。
ゴールデン・ルノルマンカード
ゴールドの箔押しが施された、ゴールデン仕様のゴールデン・ルノルマンカード。
36枚全てのカードの背景に、金色のドットが箔押しされているため、光を反射して輝く豪華なカードデッキです。
絵柄自体はとてもシンプルで、それぞれのカードの象徴が、中心に大きく描かれています。
オーソドックスなルノルマンカードでありながら、ちょっと一味違った豪華な作りが、このカードが人気の理由です。
※ゴールデン・ルノルマンカード
※金色の箔押しが施されたゴールド加工
紳士、淑女カード
ゴールデン・ルノルマンの紳士と淑女カードもチェックしておきましょう。
紳士、淑女ともに、貴族のような華やかな服装をしていて、絵の雰囲気は、先に紹介したルノルマンカードと少し似ています。
2枚並べて見ると、背景がうまい具合に重なって、これで1つの絵のようですね。
紳士と淑女が向き合って、お互いを見つめているようなデザインになっているので、こちらも恋愛占いにおすすめのカードです。
※ゴールデン・ルノルマンカードの紳士と淑女のカード
カードの裏面デザイン
裏面は金色仕様ではなく、淡い空色が使われていて、ヨーロッパ風のデザインではありますが、表面とはまた違った雰囲気です。
花輪の中心にはキューピットが描かれ、その周囲4カ所にはつがいの鳩が描かれています。
お気づきの方もいるでしょうが、この構図はタロットカードの大アルカナ、21番=世界のカードと同じ構図です。
明らかに世界のカードを意識しているであろうデザインなので、このゴールデン・ルノルマンの著者の方は、タロットにも精通した方なのでしょう。
※ゴールデン・ルノルマンカードの背面デザイン
※RWSタロットカード 21番=世界
【カードの選び方】3つのポイント
ここまで、人気のルノルマンカード4種類について紹介してきました。
最後に、カードを選ぶポイントについて、おすすめの方法をご紹介しますので、選ぶ時の参考にしてみてください。
どうやって選べばいいの?
ルノルマンカードに限った事ではないですが、基本的に占いカードを選ぶとき、私が一番おすすめしている選び方は、ずばり直感です。
どういう事かというと、そのカードを見た時にピンとくるもの、惹かれるものを選ぶということ。
そういうものを選ぶと、実際に使ったときに、フィーリングが合いやすいですし、大切に使っていくことができます。
でも、直感って言われてもよく解らない!という時には、まずは人気のある、オーソドックスでシンプルなデザインのカードを選んでみましょう。
こちらで紹介しているカードの中から、好きな雰囲気のカードデッキを選んで使ってみるのも、初めの一歩としておすすめです。
カードのサイズの違い
ルノルマンカードはサイズがたくさんあるので、まずカードの大きさをチェックしましょう。
例えば小さいカードだと、36枚全てのカードを並べるとき、場所も取らず並べやすいというメリットがありますが、少ない枚数で占う時には、あまり存在感がなく、ちょっと物足りないかもしれません。
逆に大きいカードだと、36枚並べるには場所も取るし並べるのも大変ですが、少ない枚数で使っても存在感があり、絵柄も見やすいというメリットがあります。
そんな風に、カードの大きさによるメリット、デメリットがあるので、自分の使い方や使うスペースに合わせて、サイズをチェックしておきましょう。
ポイントは「紳士」と「淑女」のカード
そして、ルノルマンカードを選ぶ際、必ずチェックして欲しいのが、紳士と淑女のカードです。
ルノルマンカード占いには、自分自身を表す本人カードがあり、男性なら「紳士」のカード、女性なら「淑女」のカードが、占う本人を表します。
ですので、36枚のカードのうち、この2枚が最も大切と言っても過言ではありません。
そのカードを、自分に見立てて占う訳ですから、なおさら気に入ったカードを使いたいですよね。
カードを選ぶ時には、この2枚のカードの絵柄をチェックして、自分好みのデザインのものを選びましょう。